読書日記「選択の科学」
2017 年読書日記
その19
選択の科学
生きるとは、選択の連続だと思います。
朝目が覚めた瞬間から夜布団に入って眠るまで、
人は選択し続けなければならない、
選択の積み重ねが人生なのだと思います。
誰も避けることが出来ない「選択」を
あらゆる角度から分析、調査し書かれたのが
この「選択の科学」です。
この本、最初は難しいことが多くて
なかなか読み進められなかったのですが、
後半はほんとに面白かったです。
等々。
様々な選択の中でも一番シビアなのは、
「生」に関わることだなと
この本を読んで改めて感じました。
- この治療をするべきか?
- 延命措置を続けるか?
生死のかかった選択が非常に難しいということは誰でもわかっていることですが、
その選択を自分で決めた場合と医者に委ねた場合では、
後々の感情も大きく違ってくると書かれていました。
私は「選択」は、常に自分の意思だけで行われていて、
よい選択をできるかどうかは全て自分にかかっていると思っていました。
でもこの本を読み終わってみて、
何を選ぶかということには、
とてもいろいろな要素が絡んでいるので
「そういう選択をするしかなかったんだ」
と、自分の決めてきた道を
優しく受け入れることができるようになった気がします。
認知能力や許容量の制約上、
複雑な選択を十分に検討できないことをわきまえ、
つねに最良の選択肢を探し当てられないからと言って
自分を責めないこと。
選択の力を最大限に活用するには、
その不確実性と矛盾を受け入れなくてはならないのだ。