いつも心に太陽を~自分が自分でいるために~

自分が自分らしくいられるためにしていることを綴っています

MENU

ひとりでは読めない本にチャレンジできる

ひとりで無理なことでも

昨日は朝9時から、しつもん読書会に参加しました。

朝9時からの読書会。8月から連続参加で今回が10回目。

月に1度のこの時間、

私にとってとても大切な時間になっています。

 

昨日の課題図書は「夜と霧」

f:id:chiaki-s:20170611212023j:plain

 

もう1年くらい前に買って、途中まで読んだものの、

読むのが苦しくなって読了できずにいました。

何が苦しかったか・・・。

この本は、強制収容所での生活の中でも

希望を見失わずに生きた体験記。

収容所でのことが壮絶で読みきれませんでした。

 

そんな本でしたが、「いつかは読みたい」と思い、

本棚にずっと残していました。

いつかは読みたいと思っていたのは、

この本が多くの人に読まれていること、

そして究極な状態でも希望を持ち続けるとはどういうことなのか、

そのことにずっと興味があったからです。

 

しつもん読書会の前半は、

本を開かずに「本と向かい合う準備」をするのですが、

その準備の時間で話が次々と繋がっていきました。

 

あるひとつのしつもんの答えから、

それぞれの想いが次々と言葉になっていき繋がっていく。

普段生活している中では、なかなか言葉にすることがない

「生きる」ということや「人間の本質」について、

参加者全員が自分の気持ちを素直に表現する時間となりました。

 

ひとりでは読むのが辛くなってしまう、

なかなかページを開くタイミングがない、

そんな本だったとしても、

しつもん読書会であらゆる方向から話をしてみると、

その本を読んでみたいと思うので不思議だなと思います。

 

受け取ったメッセージ

本を開いてキーワードを探す時間はあまりなかったのですが、

その中でも昨日私が受け取ったメッセージ。

それは、

「人は目的なしには生きられない」

ということ。

強制収容所での生活がいつ終わるのかわからない、

何を目的にして明日を迎えればいいのかわからない。

そういう気持ちは、私が外に出られなかった期間に感じていたことと

同じことだなと思いました。

 

いつ治るのか、治るのかわからない病気で、

気持ちは焦るのに、身体はどうしても動かない。

何を目的に生きていけばいいかわからなくなったとき、

人は自分の人生を終わりにしてしまおうと思うのかもしれません。

 

昨日読了した幸せを研究している前野先生の本にも、

どんなことでもいいから「こんな風になりたい」という

自己実現の気持ちを持つことが幸せに繋がると書かれていました。

 

「成功」とか「報酬」とか、人と比べる何かではなく、

自分の心が喜ぶような自己実現

これを探すことが、どんな状況でも、どんな環境でも、

前に進もうという気持ちに繋がるのではないかと思いました。

 

様々な形に変化

それにしてもしつもん読書会は、

毎回毎回いろいろな形に変化するなと思いました。

参加する人、参加する人の言葉、ファシリテーターの進め方、

二度と同じ形は生まれないしつもん読書会。

参加する人が、「参加してよかった」と思えるような時間にすること、

自分の読書会でも、そんな気持ちをもって開催したいなと思いました。

f:id:chiaki-s:20170611214041j:plain