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世界中の人の幸せを真剣に考える技術者 - 幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 -

幸せを真剣に考える技術者はかっこいい

今日の読書日記はこの本です。

 

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門

前野 隆司

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

 

「幸せをまじめに考えたことありますか?」

前野先生の本は3冊目ですが、

この本を読んで、前野先生がとても好きになりました。

なぜかというと、前野先生が技術者でありながら

「幸せ」という漠然としたテーマに、

真剣に取り組んでいるからです。

 

なぜ技術者が幸せを考えるようになったのか?

前野先生はもともと

「モノが豊かいなれば、国も豊かになる」

と考えエンジニアになったそうです。

これだけでも立派だ・・・と思いましたが、

ある時科学技術が進歩しても、

人間が幸せだと感じる気持ちはあまり変化がないということを知り

大変ショックを受け、幸せを追求するようになったそうです。

 

また、ロボットを笑わせることができても、

ロボットは「笑ってるふり」をしているだけだと感じ、

だったら人が実際に活かせる幸福学を考え始めたそうです。

 

冒頭のこの部分を読んだだけで、

私はこの本を手にしてよかったと思いました。

過去2冊では先生が研究する「無意識」にフォーカスして書かれていましたが、

なぜ技術者が幸せとか脳とかを意識するのか

いまひとつ理解できませんでした。

でも、序章を読み先生の研究により興味を持ち、

「無意識」について書かれている本をもう一度読みたいと思いました。

 

幸せは受動的か、能動的に求めるものか?

「幸せって目指すものでなく、偶然訪れるものなのでは?」

と感じている方は多いと思います。

でも先生は以下のようにおっしゃっています。

幸せは抽象的で壮大。

だから因数分解し身近で目指せる具体的目標に落とし込むべき。

人は身近な問題から解いてしまう。

なぜなら達成感という報酬 をすぐに得られるから。

身近な目標を作れば「無意識」にその目標を目指そうとし、

達成した時には人は幸せと感じることができる。

 

技術者らしい考え方のような気がします。

大きなところを目指すにも、

まず目の前の1つの問題を解決する。

その積み重ねが最後には偉業を残すことになるってありますよね。

前野先生は、人が持っている漠然とするイメージを

細分化しわかりやすくし、

行動しやすい形にしようとしているのだなと思いました。

 

「幸せは自分から求めていこうよ!!」

これが先生のスタンスです。

 

幸せの四つのクローバー

前野先生は「因子分析」という考え方で

幸せになるためには以下の4つポイントがあるとおっしゃっています。

  • 「やってみよう!」因子
  • 「ありがとう!」因子
  • 「なんとかなる!」因子
  • 「あなたらしく!」因子

この4つ、それぞれにキーワードがあるのですが、

まとめてしまうと

自己実現による充実感

多様な友達を作る

楽観的によく笑う

人の目は気にせず、自分自身が楽しく生きる

こんな風に生きられれば、人は幸せになれる。

 

4つの因子、確かにバランスよくできれば幸せになれそうな気がする。

「・・・とは言ってもね」と最初から諦めの言葉を口にするのではなく、

まずは「やってみよう!」の気持ちを持つことが大切だと思います。

 

前野先生は、いくつになってもやってみようの気持ちを持つことが

生きる意欲を持って生活できるともおっしゃっています。

 

自分から幸せを追い求めること、

引き続き私も考えていきたいと思った1冊でした。