なぜかモテる男 -いろは匂へど 瀧羽麻子-
なぜかモテる男って・・・
今日の読書日記はこの本です。
いろは匂へど
本屋さんに行って本を買う理由。
それは、本の装丁を見て、直感的に選びたいから。
この本はまさに「目で見て直感で選んだ」本。
私は紫が好きで、自分の「色」も紫と思っています。
紫にもいろいろとあるけど、
この本の「紫」が自分のイメージする
紫にピッタリだったので迷わず手にしました。
さて、この本は京都が舞台。
つい先日訪ねた京都。
自分が乗った地下鉄、初めて体験した祇園祭の雰囲気。
それが体験があったから、
ストーリーを身近に感じることができました。
この本は簡単に言ってしまえば「恋の物語」
草木染め職人・光山(こうざん)がとにかくモテる物語です。
モテる男の人の条件って
- 優しい
- 気が利く
というのがあると思うけど、
- 何を考えているかわからない
- はっきり言ってくれない
っていうのもあるんじゃないかなと思います。
光山は、まさに「はっきりしなくて、何を考えているかわからない男」
なのに、主人公の「紫(ユカリ)」をはじめ、
二人の女性がこの「光山」に惹かれていく。
「こういう人いるな~」と思いながら、
やや「いらっ」としながら読みました。
「紫さん」の気持ちはすごくよくわかる。
「一体何なの?」って相手にイラつきつつ、
そういう自分にもイラついてきたり...
こういう「恋する気持ち」は
もう少し若い時に感じていたことなので、
最近はないな~という感じですが。
「昔を思い出しながら・・・」と書くとちょっと寂しい感じもしますが、
たまにはこういう気持ちを思い出すのもいいなと思った1冊でした。