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自分で決めた人生を最後まで楽しく生き抜いた人 - 生きるのが楽しくなる15の習慣 -

自分で決めた人生を最後まで楽しく生き抜いた人

今日の読書日記はこの本です。

 

生きるのが楽しくなる15の習慣

日野原 重明

生きるのが楽しくなる15の習慣 (講談社+α文庫)

 

この本を読んでまず思ったこと。

「あー、もっと早くに読んでおけばよかった」ということ。

以前から日野原先生の本は読みたいと思っていたのに、

手にしたのは先生が亡くなられた後のこのタイミングでした。

 

この本を読むと、先生がどんな風に自分の人生を生きてきたのか

なぜあんなにも最後まで元気で精力的だったのかがわかる。

 

先生が実践していた15の習慣。

心も身体も、自分が楽しくいられるように、

全て自分で選択して生きてこられたんだなと感じました。

 

私がこの本に帯を付けるとしたら、

「自分の心と身体に真摯に向き合った日野原先生の生き方」

 

私がこの本を読んでピックアップしたキーワードを並べてみると、

「自分で作り変えていける」

「個人個人に委ねられている」

「その責任や原因をまず自分に求めようとしている」

「この状況で、今自分には何ができるかを考える」

 

あれ?全部「自分」だ。

日野原先生が最後まで楽しそうだったこと、

精力的に見えたこと、

これは先生が毎日を、人生を「自分で決めていきいきしていた」

からなのではないかなと思いました。

 

不満が出る時を考えてみると、

「あの人がXXXだから自分がこうなった」

とか

「自分の環境がもっとXXXだったらできたはず」

とか。

自分以外の責任にしている時に不満は溢れてくる気がします。

 

「自分が選んだことなんだ」と責任を持つと、

「どうすれば楽しくなるかな?」とか

「もっと楽しくなるにはどうしたらいいかな?」とか

自分に投げかけるしつもんが変わってくる。

 

「生きるのを楽しくする」

ってそういうことなのかもしれないと思いました。

 

先生がなくなった時のニュースを聞いて初めて知ったのですが、

先生はよど号ハイジャック事件のあの飛行機に乗っていたそうです。

その飛行機の中で許されたのは、

犯人たちがあげた約10冊の本の中からであれば、読書をしていいということ。

人質となった乗客の中、手を挙げたのは先生だけだったそうです。

 

ハイジャックされた飛行機の中、

「生死ギリギリの状態でも読書が出来たことは自分にとって救いだった」

と本の中で書かれています。

 

何かの災難にあったとき、

自分の不運を呪うばかりではなく、

この状況で今、自分には何ができるのだろうかを考える。

まず自分に何かを求めてみるくせをつけておくと、

どんなときでも、

人生悪いことばかりじゃないと思います。

小さなことでも「ついてないな」と思う自分を恥ずかしく思いました。

 

この本のタイトルは、「生きるのが楽しくなる15の習慣」

なのに、15個目の習慣は、

「やみくもに習慣にとらわれない」

でした。

自分の決めた習慣をやみくもにやり続けるのではなく、

合わなくなって来たらフレキシブルに考え方を変えることが大切と

書かれていました。

 

「常に考える習慣をつけなさい」

これが先生からの最後のメッセージ。

生涯よりよく楽しく生きることを考え続けた先生。

きっと天国でも楽しく過ごすことを模索し続けているんだろうと思います。