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誰でもか経験したことがある「家族」とのすれ違い - 家族シアター -

今日はこの本をご紹介。

家族シアター

辻村 深月

家族シアター (講談社文庫)

 

久しぶりの小説。先日の読書会でご紹介頂き、その方がおっしゃっていたいくつかの本のフレーズが気になってすぐに読みました。

この本は、家族にまつわる短編集。どのお話も、誰でもが感じたことのある「家族の距離感」が、すごくうまく表現されている。

喧嘩した後、ちゃんと「ごめん」という言葉を伝えなくても何となくいつのまにか元の状態に戻って、普通の生活に戻る。そんな関係だから、ほんとは伝えたいことも伝えられずに時間が過ぎてしまうなんてことも、誰でもが経験したことがあると思う。

そんな時に感じる気持ちが、小説の中の登場人物から伝わってきて、朝からうるっときてしまったこの本。

読み終わると、いつも当たり前のようにそばにいる家族の大切さが改めてわかります。

そして、ちょうどこの本を読んだ時に母とちょっとしたことで喧嘩。これまでは自分の気持ちをはっきり言っていなくて、よかれと思って母に言葉をかけていたけど、今回はちゃんと自分の気持ち、感情を伝えた。

「私だって辛いんだよ。わかって欲しい。」

事を大きくしたくないから、これまで私は自分の気持ちを抑えて、あまり感情をぶつけていなかった。でも今回はただただわかって欲しくて感情をぶつけてみた。すると、これまでにはなかった母の反応があった。

せっかく一緒に住んでいるんだから、できれば笑顔で過ごしたい。1日いろいろなことがあって、疲れていろいろなことを抱えて帰ってくる家だから、家族には甘えたい。そういう気持ちって誰でもあると思うけど、家族だからこそ「ルール」って必要なんじゃないかなと思う。甘えたいならちゃんと伝えること、どうして欲しいのかって言葉にしなきゃわからないもんだと思う。