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60歳で退職してもあと何年? ‐ 未来の働き方を考えよう ‐

1度の人生を2度楽しむ

今日は大好きなちきりんの本を紹介

未来の働き方を考えよう

ちきりん

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

 

装丁にもイラストで書かれているけれど、この本のテーマは「人生を1度で終わらせない」ということ。2015年に書かれた本だから、当時はまだ「働き方改革」とか「人生100年時代」という言葉がいまほどメジャーでなかったんじゃないかと思う。でもちきりんはこの本の中で「100歳まで生きるなら、早く頭の切り替えをした方がいいよ」というメッセージを投げかけてくれている。

 

60歳で退職してもあと何年?

昔は寿命が短かったから、60歳で退職してそこそこの退職金をもらって、孫と余生を楽しく過ごして死ぬっていう生涯設計をしていれば、だいたいの人が、「幸せな人生だった・・・」と思いながらこの世とさよならすることができただろう。でも今は平均寿命が男女共に80を超えているんだから、やっぱり考え方を変える必要があると思う。「定年後、いくらあったら足りる?」っていう計算をしているところをよく見るけど、ああいうのを見ると、正社員になったのは数年だけの私は「先がないわ」と思う。退職金もなければ、40を超えても収入がほとんど増えていないんだから。(さらに今は仕事模索中)こんな私が生きながらえるためには、ちきりんのいうところの

ストックからフローへの切り替え 

 っていうのが必要になってくる。ストックというのは、貯金をしてそこから老後の費用を捻出していくという考え。フローはその都度稼いでいくという考え。フローでいくとしたら、60歳の定年まで、会社に属してその後考えるというのでは絶対に無理だと思う。その理由は・・・

 

1.会社という枠から外れた自分に何ができるかわからない

会社にいて名刺を持っていると、いろんな人にちやほやされたりするけれどいざその名刺を捨て、自分という名前一本で売り出すとすると、相当な努力が必要。まず、自分で自分の価値がどれほどかってわかっていないわけだから、どこに売り出していいかわからない。それに、会社という看板を下ろした瞬間、これまで相手にしてくれていた人たちの対応が変わるのも事実。

 

2.収入源に耐えられない

何年も当たり前のように銀行口座にお金が振り込まれていた人たちは、収入がなくなったときにすぐに生活スタイルを切り替えられない。私の知り合いにも「今の収入がなくなったら生活できない」と言って頑なに転職しない人がいるけれど、収入があるってことは結構無駄もしているはず。つまり、何年もそういう生活スタイルを続けていると、定年後に急に収入がなくなったからあれやこれや我慢するってことに耐えられないだろう。

 

3.コミュニティーに参加できない

ここ数日、あらゆるところで「ガミガミ」いっているおじさんを見かけた。「ここはそういうところじゃないんだから、それがないのを理解してみんな使っているんだよ」っていう場所でも、あれがない、これが不便だと、スタッフの女性に詰め寄っていた。「あー、友達いないかわいそうな方」(本当に友達がいないかどうかはわからないけど)と思った。会社と家庭以外に「仲間がいる」ってこと。これは本当に大切。でも、退職まで一切そういったコミュニティーに参加せずにいた人が、60を過ぎてから参加できるのかというのは甚だ疑問。

 

40で一度リセットしよう

フローで生きていくためにちきるんがおススメしているのが、40でこれまでの仕事をリセットするという生き方。40代になれば、どんな人でも必ず色々な経験をしている。だからその経験を生かして、「これからの20年、何ができるか?」を考えるタイミングだとちきりんは言っている。そういう考え方であれば、私は今45歳。ぴったりのタイミングだ。仕事を辞めて次の仕事を探すのに、どうしても「IT関連」を探してしまっていたけど、「本当にそれを続けたい?」と自分に聞き続けたところ、どうも続けたくないらしい。自分でやらなくていいやと決めたとたんに心が軽くなったから面白い。

そうなってからの私は、じゃあいくらあれば生活できるんだろう?とか、どんな生活をしたいんだろう?と真剣に考え、それを実際にやってみた。そうしたらそれがとにかく心地いい。お金はないけど、心地いい生き方。これが幸せってことなのかもって思えるようになった。

人それぞれ、守らなければいけないものはたくさんある。だから仕事を辞めることがいいとは言わないけれど、自分がどうやって生活することが本当に心地いいのかは一度真剣に考えた方がいいと思う。

ちきりんにはいつも勇気をもらえる。ちきりん、ありがとう。

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