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読書日記「いま、なぜ武士道なのか 現代に活かす『葉隠』100訓 青木照夫」

2017年読書日記

その8

「いま、なぜ武士道なのか 現代に活かす『葉隠』100訓 青木照夫」

 

いま、なぜ武士道なのか―現代に活かす『葉隠』100訓 (ウェッジ文庫)

 

去年末に読んだ「武士道」があまり理解できず、
以前「武士道と言えば、葉隠も一緒に読むといいよね」と
元上司に言われたことを思い出して「葉隠」を読むことにしました。

葉隠」というタイトルのものはいくつかあるのですが、
まずは読みやすそうなこの1冊を手にしました。

葉隠」について、この本の著者の青木さんの解釈やコメントは、
納得できるところもありながら、
過激すぎる、偏りすぎているのではないかと思うところもありました。
例えば
・組織の上に立つものは覚悟がなければいけない
・リーダーはいかなる時にも挑戦だ
というようなところ。

でも
・大器は晩成
・七転び八起き
・為せば成る
というところは、その通りだなと納得できるところでした。


昔から語り継がれているものには、
現代にも共通するところがあるのは確かだと思います。
ただ、今この時代にどういったことが起こっているのか、
どんな問題があるのかということを合わせた上で
その考え方を使っていく必要があると思いました。
そうしなければ、せっかくのよい思想も
間違った使われ方をしてしまうのではないかと思うからです。

また、葉隠の一文だけを取り上げて解釈するということもしたくないなと思いました。

例えば、有名なこの一文
「武士道とは死ぬことと見附けたり」
この一文についてどう捉えるかは、
この一文以外の「葉隠」や「武士道」の考え方を知った上で判断しなければ、
ある一方向の偏った考え方になってしまうと感じました。

先週参加した心理学の講座で講師の先生が
「いろいろなことを現代風にアレンジして使うことが必要だよね」
とおっしゃっていました。
武士道や葉隠の考え方もアレンジして使う必要があるのではないかという気がします。