いつも心に太陽を~自分が自分でいるために~

自分が自分らしくいられるためにしていることを綴っています

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本物の禅に触れた一日(座禅編)

曹洞宗 大本山総持寺でのプチ禅修行

今日はみなとみらいのかもめschoolさん主催の

「心身を整えるCourse」に参加し、

私の地元「大本山 総持寺」でのプチ禅修行を体験してきました。

 

総持寺は、全国から修行僧があつまるとても有名なお寺。

石原裕次郎さんも眠るお寺なのです。

 

ですが、私にとってはあまりに身近にありすぎて、

どのような歴史があるのかを調べたり、

お寺の中をゆっくり回ったことはありませんでした。

でも、地元にこんなに素敵なお寺があり、

さらに今自分にとって必要だと思っている「座禅」の体験が

できるというので、講座が開催されるのを見つけて

すぐに申込みをしました。

 

修行僧が修行する座禅部屋での座禅体験

朝8時に総持寺に集合。

今朝の空気はとても澄んでいる気がしました。

三門までの長い道を深呼吸して歩くだけで

いつも抱えている荷物をひとつづつ降ろしていくような

気持ちになりました。

 

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今日半日のプチ修行を始めるにあたっての注意を

修行僧の方からご説明頂きました。

その中で、

「遠足のような気分でなく、プチ修行という気持ちで過ごしてください。」

という言葉を頂き、凛とした気持ちになりました。

 

プチ修行の、歩き方・お辞儀の仕方を簡単に教えて頂き、

早速座禅のお部屋へ移動。

 

神聖な場所ってこういうことを言うんだろうなという場所。

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黒いクッションのようなものが「座蒲 (ざふ)」。

台の上に上がり、この座蒲の上に座るのですが、

座蒲の手前の木の部分、ここは修行僧の方がお食事を置く場所。

なので、台に上がるときにここには触れてはダメ!!

という注意を頂き座蒲に座る時はちょっとジャンプが必要。

座蒲の上にお尻をついて、足をポンと上げて台の上に・・・

というのがルールだそうなのですが、

これはなかなか難しくうまくいきませんでした。

 

座蒲の座り方、姿勢、手の組み方を教えて頂き、

またアクセサリーと時計をすべて外し、

靴下も脱いで、いよいよ40分の座禅スタート。

自分でも瞑想をしてはいますが、

ひとりでやる時は10分が限界・・・

40分なんて耐えられるのかと心配でした。

 

壁に向かい、深い呼吸を意識。

頭に浮かんだことは、「まっ、いいか」と流す。

ひたすらそれを繰り返す時間。

心地よい風がどこからか吹いてきたり、

どこかで鐘が鳴ったり、

廊下を雑巾がけするような音が聞こえたり。

とにかく静かに静かに時間が流れていきました。

 

座禅開始前に、「警策(きょうさく)」の説明を受けました。

座禅と言えば思い浮かぶあの怖そうな木の棒のことです。

「眠くなったり、集中できないなと思った時は、

合掌をしてください。修行僧が警策で肩を叩きます。

これは暴力ではなく、励ましです。」

とのこと。

誰でも一度は聞いたことがあるあの「パシッ」という音。

やっぱりちょっと怖い。

 

でも、こんな体験いつもできるわじゃないし・・・

と思い、眠気がきたところで合掌。

励ましを頂きました。

全然痛くないし、確かに肩を叩いてもらうことで、

頭がすっとクリアになり、

またゆっくりとした呼吸に意識を向けることができました。

 

老師が「あと10分、座禅を続けます」

とおっしゃったのを聞いて、

「もう30分経ったの?」とびっくりしました。

 

そして鐘の音と共に40分の座禅が終了。

ゆっくりと身体を動かし、眠っていた身体を起こし、

日常に少しづつ戻りました。

 

 

本当の自分を見つけるために、自分を手放してみる

いつも抱えていることを一旦捨ててみる

座禅を続けることで尊いものが見える

自分が尊いものだということに気づく

そしてまた進んでいこうと思う

 

座禅を始める前の老師の言葉です。

座禅が終わってすぐに、老師のお言葉が理解できた

ということはありませんが、

今は頭がすっきりしているのは事実。

いつもしつこいようにこびりついている日々の不満・怒り・妬み

は今はない気がします。

 

煩悩の代表格と言われる心の三毒

  • 貪:むさぼり・必要以上に求める心
  • 瞋:怒り・憎しみ・妬みの心
  • 痴:おろかさ・愚痴・無知

日常に戻れば、どうしても起きてくる心の三毒

完全になくすことはできないと思うので、

定期的に禅・座禅に触れ、

心の整理ができればいいなと感じた今日の座禅体験でした。