いつも心に太陽を~自分が自分でいるために~

自分が自分らしくいられるためにしていることを綴っています

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同年代女性が主人公だから泣けた - あなたは、誰かの大切な人 -

バスの中で思わず涙・・・

今日の読書日記はこの本です。

 

あなたは、誰かの大切な人

原田 マハ

あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)

 

久しぶりの原田 マハ作品。

思えば本を読み始めた頃、

原田マハさんの作品ばかり読んでいました。

マハさんの作品は、「出来すぎてる幸せ」が書かれている本が多くて、

読み終わると幸せな感じにはなるのだけれど、

だんだんとそれに飽きてしまってしばらく読んでいませんでした。

でもこのタイトルを見た時に、

無性に読みたくなり、即買いました。

 

大人女性が主人公の短編集

わかりやすいハッピーエンドのストーリーではなくて、

いろいろな「幸せ」の考え方があるなと思う6つの短編集。

 

40も過ぎると、両親が病気になったり亡くなったりということが

現実的になる。

私はまだそういう経験がないけれど、

近い将来にそういうことがあるんだろうな・・・

と身につまされる思いがしました。

 

特に「波打ち際のふたり」は、

読み始めてすぐに泣いてしまいました。

当たり前にいてくれる母、

いつも強くて元気で自分を守ってくれている母が、

病気になり自分より弱くなって、

自分がいないと生きていかれないようになる。

そんなことを、まだ自分はわかっていないなと思いました。

「もっと一緒にいればよかった・・・」

と気づいた時にはもう遅いんですよね。

 

自分にも自分の人生があり、

やりたいこと、一緒にいたい人、行きたい場所がある。

でもそんな中でも母と一緒にいる時間を作ること、

これからはそういうことも大切だと思ったストーリーでした。

 

何が幸せか・・・

最近「幸せ」をキーワードにして、

本を読んだり考えたり話したりしていますが、

この本も「幸せの形」を考えさせられます。

人生の最後のステージで

「自分自身で幸せを感じられるか」

どんな形であったとしても、

自分自身が「幸せだった」と言える人生を生きたい・・・

 

どんな人でも、どんな環境でも、

必ず誰かの大切な人。

 

自分は誰かの大切な人なんだと思えていたら、

今日も笑顔でいたいと思う・・・

そんなことを感じた1冊でした。