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読書日記「中学生までに読んでおきたい哲学1 愛のうらおもて」

2017年読書日記

その23

中学生までに読んでおきたい哲学 1

愛のうらおもて

松田 哲夫編

 

1愛のうらおもて (中学生までに読んでおきたい哲学)

「愛」がテーマのアンソロジー。

19のエッセイ、短編小説、落語、日記が集められた本です。

 

自分に子供がいて、

「愛って何?」としつもんされたとしたら

どう答えるのかな?

と思いながらこの本を読み始めました。

 

 この本、中学生までに読むって難しいんじゃないかなと思いましたが、

逆に考えると中学生までに読むと

どんな感性が生まれるのかなとも思いました。

 

 

愛ってなんだろう?

 

自分が相手をいくら思っても

相手から同じくらいの重さの愛情をもらえるわけではなくて、

愛が大きすぎるあまり、

日常生活もままならなくなってしまうこともある。

 

愛されていないと思っていても、

ちょっとしたテストをしてみると

相手の自分への想いが見えてきて、

「もう、素直じゃないんだから。」と思ったり。

 

全く正反対な性格で、

会えば喧嘩ばかりしていても、

片方がいなくなってしまうと

仕事もやる気にならなくなってしまう

不思議な夫婦の関係とか。

 

ご飯を食べる時に隣に座ってみると、

普段いいなと思っていたイメージが

ちょっと過大評価だったことに気づいてがっかりしたり、

その逆に、お行儀のよさがぐっと自分の心に響いて、

「こういう人と毎日食事ができたら楽しいかも」と、

急に未来を想像してみたり。

 

 

愛について自分の子供に説明するには…

大人になった今でも説明できるほど理解できていないのかもと思いました。

 

「自分でもコントロールできないけど、

すごく大切に思う不思議な気持ち」

でしょうか。

 

 

身近にある「愛」についてのアンソロジーを読んで、

ひとつのことをいろんな方向から見て、

自分はどうかな、どう思うかなと考えることって大切だなと思いました。

物事を一方向ではなく、

いろんな方向から考えてみると、

自分の引き出しが増えて考える幅も広がる。

読んで考えることが出来るこういった本は

自分にとってはとても貴重だと思いました。

 

 

ちなみにこの本、全部ふりがながふってあって、

ページの下には難しい言葉についての注釈が書かれていますので、

本当に読みやすかったです。

と同時に、まだまだ言葉を知らないことに気づかされました。

 

このシリーズ、他のものも読んでみようと思います。