並行してもいいんじゃない? ‐ マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法 ‐
いろいろやりたい、決められない
今日の本は
マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法
エミリー・ワプニック
どうやってこの本に辿り着いたか忘れてしまったが、この本のタイトルを見たとき
「これ、わたし!!」
って思った。いつの頃からか、私はやりたいことがたくさんある人間だと思うようになった。でも、どれも自分では「やりきること」ができていないなと思う。数年前に勉強したコーチング、10年以上細々と続いているヨガ、週に何度も通ってしまようなボルダリング、去年から始めた字の練習等々。あまり共通点がない。読んでいる本もバラバラ。最近は格闘技小説を読んだり、空手家の本まで買ってしまった。一体どこを目指しているんだろう・・・と自分でも思う。
でもこの本はまさにそんな私に「それでいいんです」と言ってくれた本。
そもそも「マルチポテンシャルライト」ってなに?
マルチポテンシャルライトとは、
マルチ → 多くの
ポテンシャル → 潜在能力を持つ
アイト → 人
ということらしい。もう少し引用すると
マルチ・ポテンシャライト:さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人。
何でも屋:さまざまな仕事を無難にこなせる人。器用で多彩な人。
ゼネラリスト:多様な、あるいは専門的でないスキルや趣味、習慣を持つ人。(中略)
「色々なことに興味を持っている人」という意味を持つ言葉にはいくつかあるけど、きっと著者にはしっくりくる言葉がないから作ってしまったという感じなんだろう。
さらにマルチポテンシャライトにはタイプがあるらしく、興味が同時に発生するタイプ、順次発生するタイプとあるらしい。
この本ではマルチポテンシャライトに当てはまる人たちが、幸せに生きる秘訣として3つをあげ、その3つについてセルフチェックできるようになっている。その3つとは
お金
意義
多様性
この3つは、マルチポテンシャライトに当てはまる人でなくても、考えてみた方がいい項目かもしれない。
マルチポテンシャライトの4つの働き方
このセルフチェック後に、マルチポテンシャライトの4つの働き方 十人十色という章に入る。簡単にご紹介したいと思う。
ワークモデルは4つあるそうで
グループハブアプローチ
スラッシュアプローチ
アインシュタインアプローチ
フェニックスアプローチ
でも著者はこの中から1つ選んでと言っておらず、「柔軟にさまざまにカスタマイズして欲しい」と書いている。こういう考え方こそがこれからの柔軟な働き方なんだろう。ちなみに私は、「スラッシュアプローチ」があっていそう。このタイプの働き方は、いくつものパートやアルバイトを掛け持ちその間を自由に飛び回るというものだそう。
私はこれまでひとつの企業に属して、さらに「サービスデスク(カスタマーサポート)」という仕事をするために契約してきた。派遣社員という働き方は、決められた作業に対して契約し、対価を頂く働き方。でも、そういう契約だったにも関わらず、あれやこれややりたかった私は、改善活動やらなにやら頼まれてもいないことをやっていた。まあそれが、自分の楽しい働き方だったんだろうと今は思う。
2年前、契約社員という雇用形態となり、担当する業務が固定されなくなった。それによって派遣社員の時より自由が与えられた。でも、与えられた自由の中で自分がやってきたことは、上司や周囲からの反対を受け、退職を選択するということに至った。
この本を読んで、私はこれまでとっても小さい箱の中に押し込められていたんだろうと思うようになった。これまでの経験から、同じ働き方であれば、応募してすぐにお仕事を頂けるかもしれない。でも、自分に合った働き方ではない場所にもう一度行くことはできないなと思っている。自分は甘い環境にいるから、こんなにのんきなことを言っていられるのかもしれないけれど、もしあと50年人生が残っているのであれば、ここで焦らず本当に自分が居心地がいい場所、楽しく過ごせる場所を過ごしたいと思っている月曜日の朝だ。