先を考えないこと
滑ったことはないのに、滑り落ちることを考える
今日は会社の後、久しぶりにボルダリングジムへ。
以前は久しぶりにのぼると、まずは高さに慣れなくて
なかなか1つのルートを登りきることができなかったのですが、
最近は高さにもだいぶなれてきました。
ただ・・・
形の悪いホールド(カラフルな石のことです)に重心をかけるのは
いまだに苦手・・・
今日ふと気が付きました。
ボルダリングをはじめてからまだ一度も
ホールドから足を滑らせて下に落ちたことはないのに、
形の悪いホールドに足をかけるたびに
「あー、滑ったらどうしよう」
とか
「落ちたらどうしよう」
とか考えているのです。
これが自分の思考なんだなぁと思いました。
あっという間にゴールのホールドをとれる時というのは、
不安なく一気にゴールまでたどり着くことができるのですが、
いつまでもできないコースでは、
いつもいつも同じホールドに足をかけるたびに
「滑らないだろうか」
と思うのです。
日常を考えてみると、
まだ起きていないことを不安に思うことってあるなあと思いました。
今日もちょっとしたことがあり、
「Xか月後、大丈夫なのだろうか・・・」
と漠然とした不安を持ってしまいました。
不安になると言葉にしてしまい、
言葉にすると、その不安が本物になってくるような気がします。
滑るか、落ちるかはわからないけれど、
あと一歩踏む出せそうなら踏み出してみる。
そのことで、今まで自分が見えなかった世界が見えるのかな
ということを壁と向かいあいながら思いました。
最近、考え事があって、考えすぎてしまうときには、
ボルダリングをします。
他のことを考えていると、それこそホールドから足を滑らせて
落ちる可能性があるので、
壁に登り始めると他のことは考えなくなります。
ひたすらゴールをめざして、
最悪の事態は考えないで、最高の結果を考えて登ってみる。
私にとってボルダリングは、身体を鍛えるだけではなく、
心も鍛えてくれるものなんだなと思います。
先を考えずに、まず今やれることをやろう、
そんなことを考えながら今日の一日は終わります。