質問に答えるときは、自分の気持ちではなく相手が何を求めてるかを一番に考える - 伝わる・揺さぶる!文章を書く -
伝えるとは相手の気持ちも考えること
今日の読者日記はこの本です。
伝わる・揺さぶる!文章を書く
山田 ズーニ
ズーニーさんの文章はなぜいつも
こんなに納得させられるのだろう。
難しい言葉がないし、
例としてあげられていることも身近なことで
とてもわかりやすい。
書くときは、
・どんなことを書きたいか
・自分の意見は何か
・その根拠は何か
この3つを軸にするといいと書いてあった。
自分の意見と根拠
伝えたいことがあるとき、
この2つは軸になることだけれど、
そこばかりを強調してしまうと
「受け入れられてもらえない」
私はこう思う、こう思う理由はこれだけ調べて人からも聞いて・・・
という自分中心の言葉だけ並べられたとしても、
私はそれを受け入れることができないと思う。
自分の聞きたいこと
一緒に考えたいことはそういうことではないから
と反発する気持ちばかり浮かんでくると思う。
相手が何を求めているか?
もし相手に聞くことができるのであれば、
そこでとても有効なのは「問い」だと書かれていた。
「問い」→「質問」
自分が参加してきた読書会で何度も何度も向き合ってきた問い。
問いは不思議なもので、自分の心の奥の奥にあるものを
引き出す力があると思う。
その「問い」を相手と共有することで、
自分の伝えたいことと相手が知りたいことを
時にはぶつけあって、お互いに納得できるコミュニケーションが
出来るのだと思う。
この本では、伝えるための基本的なスキルが書かれているのと、
文章別のコツも書かれている。
伝える、揺さぶる文章を書くためには、
小手先の技術だけではダメ。
- 自分自身の想い
- そのことについて調べた時間
- 相手へ想い
- 自分の経験
そういったもの全てが絡み合ってまとまって
苦労した結果にできるものなんだ
そういったことが書かれた1冊だと感じた。
ちなみに以前読んだこの本のあとがきに書いてあったこと・・・
ズーニーさんが書く仕事を諦めかけた時、
最後の最後でこの「伝わる・揺さぶる!文章を書く」が
何かの賞をとり注目されるようになったということだった。
その時感じたことは「諦めなくてよかった、続けていればいつかは
必ず伝わるんだ!」ということだったそう。
自分の想いを世に伝えるということはなかなか難しい。
多くの方から注目される文章も、
そんな簡単に書けるわけではない。
それでも自分の時間とパワーをかけて、
想いを伝えることを伝えた結果、
お金には変えられない自分がここにいるという証ができるような気がする。