いつも心に太陽を~自分が自分でいるために~

自分が自分らしくいられるためにしていることを綴っています

MENU

おばあちゃん先生のあったかさ -心の折り合いをつけてうまいことやる習慣-

久しぶりに「私の本棚」。

 

心の折り合いをつけてうまいことやる習慣

中村恒子・奥田弘美著

心に折り合いをつけて うまいことやる習慣

 

90歳になる現役精神科医の先生の本。といっても、先生ご自身が積極的に書かれた本ではなく、先生のことをどうしても書きたかった奥田さんが出版社を探し続けてやっと日の目を見た本とのこと。

90歳でも現役。生涯で一体何人の方とお話されたのかと思う。でも、その人生をアピールすることなく、謙虚というのともまた違う生き方。章のタイトルにもなっていた「日々たんたん」という言葉がぴったりの生き方をされている方だと思う。戦争の直後、精神疾患の方がひどい扱いをされていたときから精神科医をされていて、さぞ大変だったかと思うのに、決して大変とは感じられていない。ご家庭でも苦労が耐えなかったのに、それでもたんたんと生きてきた先生の人生を知り、自分は今、がつがつしているなぁと思ってしまった。あれができないととか、これをやりたいとか、認めて欲しいとか。前へ前へと出すぎようとしていることで自分で自分自身を苦しめているなぁと…

精神科にお世話になった過去がある私。病気から立ち直れたのは、一歩一歩、毎日を大切にしていたからだと思うけど、気づかないうちにだんだんとスピードがあがっていて、自分を苦しめていたのかなぁと思う。仕事も人間関係も、いい距離感を持つこと。求め過ぎなくても、すでに持っていること、信頼できる人はたくさんいる。これこそ「足るを知る」ってことなんだう。今、手の中にある大切なものを大切にできる毎日にしたい。